クラスメートたちが見守る中、俺は峰の袷を取るべく距離を詰めた。 襟元を目指して伸ばした手。 しかし、それは難なく交わされる。 が、それも計算の内だ。 峰だって、運動神経が良いからな。 だけど、柔道なら負けない。 伊達に、真琴のサンドバッグとして耐えてきてない。 最近はそれもめっきり減ったけど。