そして夜。 「――ねぇ、紗奈。 お風呂入る前何か言いかけなかった?」 私は守と同じ部屋で寝かせてもらっていた。 部屋を暗くしているのでお互いどんな顔をしているのかは分からない。 現在の時刻は…多分0:00頃だろう。 「……いや、何にもないよ。 おやすみ」 私はまたしても言えなかった。いや、言わなかった。 何故かは分からないけれど。 そうして守の寝息が聞こえた頃。 寝付けぬ私は布団から抜け出し、水を一杯飲もうと部屋からそっと出た。