純情彼氏



やっぱり恥ずかしい。


「……話してくんないの?」

「…話すけど」

少し離れた距離がもどかしい。
届きそうで届かない。
橘が腰掛けている屋上の段があたしの何かを押さえつける気がしてならない。

「………あたし…橘のこと」

俯いた顔をあげて橘を見上げる

月と月の光が綺麗に橘を照らし出す


「………す、き……だよ」

「………」