振り返れば図書室の入り口に杉山が立っていた。 「…っ…蓮。お前こそ邪魔すんなよ」 「…離せ」 杉山が低い唸り声をもう一度あげてあたし達に近づいてきた。 一方の橘は少しだけ顔を歪めてからヘラリと笑った。 「お前には譲らねぇつったろ」 「…俺も譲る気は無いんだけどなぁ」 静かにいがみ合う二人はまるで 大型犬と独り狼みたいだ。 「いいから渡辺から手、離せよ」 「やだ」 ギュッと身体を抱きしめられて余計橘の存在を感じる羽目になった。 「くるしっ……」