『でも、俺はお前が寂しがり屋のくせに意地っ張りで、勇気が無いと言ってるくせに正義感のあるはちゃめちゃな所に恋をした。きっとアイツもそうだろう。
でも違うのは、お前の強がりの陰に隠した本性をアイツならきっと見抜いて大切にしてくれるというところだ。
あれでも俺の母親の子だからな。

いつかいつかお前がアイツと結婚するなら結婚式には呼んで欲しいと思ってる。
こんな駄目な俺を認めてくれたお前の選ぶ彼氏で認めたくはないが兄の俺から見てもすげぇやつだ。
きっと結婚するだろうと俺は思ってるから。敬具
霧崎 武』


クスリと笑みを零して手紙をしまった

先輩らしいですね
泣ける手紙一つ書けないなんて

それでも心は暖かい
先輩が初めてあたしにくれた手紙はとても暖かい不器用な応援メッセージだった