「……ふぁ…」 首筋に橘の髪がかかってくすぐったい。 「…お前、首筋弱いの?」 「……しっ…知らない」 耳元で囁かれて、ドキッとする。 「……は、離してよ」 「嫌」 もう心臓が爆発しそう 直に感じる橘の吐息が首筋を掠めていく。 「もうやだぁ……」 今度はあたしが泣きそう。