純情彼氏



「そっか…良かった。
七海手出して?」

「……何?」

「いいから」

伸ばした手のひらは一回りも大きな手のひらに包まれて
じんわりと暖かみを増していく

「……去年のこの日の事覚えてる?」

「えっと……?」

「………気がついてなかったか」


苦笑をしながらあたしの手を優しく握ってくれた