純情彼氏


『きっといい人いるよ』

そうかな?
あたしにとってのいい人いるのかな?


「………そのいい人がいつになったら」

いつあたしの前に現れてくれるんだろう


いつかっていつ?

あのカップルが揉めていた言葉が頭で繰り返される

「……本当」


マフラーに顔を埋める
バスの外は暗く、通り過ぎていく