後から来た杉山はこの光景に息を呑んだらしい

何も言わなかった


「…杏、保健室に行こう。杉山は先生に伝えて。怪我した杏を保健室に連れて行ったって」

「………お、おう」

「…………俺のことは無視かよ」

「話すことなんかもう無いですよ」

少なくともあんたには
もう話すことなんか無い



みんなを苦しめたんだから

杏が……杉山が…傷ついたんだから