ガタンと橘がイスから立ち上がった。 「…もういいよ。俺もなんか読むわ」 「……あっそ」 ‐‐‐‐‐‐‐ ‐‐‐‐ そこからはお互い沈黙でただペラペラと本をめくる音だけがする。 「…………何読んでるの?」 「……えっと…六法全書?」 「…へぇー……ってそんなものこの部屋に有るわけないでしょっ!?」 「うっ…うるせぇよっ!!」 「ほんと何読んでるのっ!?」