「…ううん。なんでもない」 言えるわけ無い 先輩の事で……困ってるから助けてって 橘を巻き込んじゃいけない 「そう…? じゃあ七海出かけるならどこに行きたい?」 相談出来ない自分が申し訳なくて 悲しくて気づかれないようにため息をついた 「……雪代ヶ丘」 この時季は雪が降っていてとても綺麗な丘の名前をあたしは出した 「わかった。じゃあ雪代ヶ丘にいこ」