「柚羽さんが……?」 「……はい」 永輝くんと同じように、いまは遠い場所にいる彼女の名前。 そうか。 こいつは柚羽さんに近い人物なんだ。 だから永輝くんのことを知っているんだ……。 「で?おまえは永輝くんのことをどこまで知ってんだ?」 深い溜息をついた後、僕は率直に聞く。 「……柚羽さんとのこと。あと……亡くなったということと、かんなさんと結婚する予定だったこと」 こいつ……、姉さんのことまで知ってるのか。 しかも結婚する予定だったって……。 「なんで俺に会いにきたわけ?」