ガラガラと店の引き戸が閉まる音と、晶が後ろに立つ気配を背中で感じ取った僕は、振り向くや否や一方的に言葉を浴びせた。
「おまえみたいなヤツが永輝くんの何を聞きにきた?ただの興味本位なら、タダで済むと思うなよ」
「興味…本位じゃ…ありません」
威嚇するように詰め寄る僕を見て、晶は震える声で言葉を返す。
……なんだよ。
これって、ただの弱い者いじめみたいじゃねぇか。
遠い昔の記憶が、僅かに胸によみがえる。
葛城たちにボコボコにされていた自分。
葛城たちに追い詰められた挙句、自らの命を絶った伊地知。
そんな時にいつも僕のそばにいてくれた、永輝くん――。
「……柚羽さんが……探していたんです」
詰め寄ったままの僕に、晶は言葉をこぼすようにして……。
彼女の名前を口にした。


