君に告げよう


姉さんは「ふふっ」と時折笑いながら、その会話を聞いていた。



「しかしさー、終業式にオープンキャンパスなんてあり得ないよなぁ」

「いいじゃないー。おかげで堂々と学校サボれたんだし!」



一斉に話し始めると、さっきの彼女がどこで言葉を発しているのか分からなくなってしまい、僕は目の前のカキ氷を食べ始めることに集中した。



「見慣れない制服かと思ったら、すぐそこのR大のオープンキャンパスに来てる子たちだったのね」



後ろの席に聞こえないように、姉さんが僕に顔を近づけてコッソリと言う。


すぐそばに、突然迫ってきた姉さんの顔……。

ドキッとして、僕の身体は反射的に仰け反る。



「なに?どうしたの?」

「……いや、別に……」

「ヘンなの」