僕に宛てた伊地知からの手紙は遺書のようなものだ。
それに、伊地知の身体の傷。
棺に入れる前に処置を施してあるわけだから、当然、あの傷を見過ごすはずがない。
自分たちの愚かなミスに、葛城たちの表情は見る見るうちに青ざめていく。
「一生、罪を背負って生きろ」
僕は踵を返し葬儀場を後にした。
葛城たちにそう言ったけれど、あれは僕自身に対する言葉でもあった。
伊地知を守れなかった。
伊地知の気持ちに気付いてやれなかった――。
それから僕は、素早く行動を起こした。
伊地知の手紙を見た両親は、葛城たちがイジメの主犯だと確信し……。
茅島をはじめとしたクラスメートが、葛城たちの悪行を次々と証言した。
『イジメはなかった』と隠し通した学校側は、渋々とそれを認め……。


