『ありがとう、竹島くん』
――なぁ、伊地知……。
どうして、正直な気持ちを打ち明けてくれなかったんだ?
おまえにとって僕は、頼りない人間だったのか?
一緒に葛城たちに立ち向かうことも友情だと思っていたのは、僕だけだったのか?
なんで……死んだんだよ。
あんなヤツらのために……。
命を粗末にしやがって――。
「――竹島くん?」
頬を伝う涙。
こんな時でさえも、学校のヤツらに泣き顔を見られたくないというプライドがあった。
僕は茅島に背を向ける。
だけど、茅島はそんな僕に気付いていて……
「使って」
周囲のヤツらに見られないように、そっと自分のハンカチを僕に握らせた。


