「なんでって……。葛城くんたちが原因じゃないの?」
「本当にそう思うか?」
「うん……。だって……、おかしいよ。竹島くんがお払い箱になって、ソッコー伊地知くんに近づいてきたじゃない!!」
深刻な話なのに茅島は真顔になって、僕のことを『お払い箱』だと平気で言ってのける。
「……みんな…、そう思ってるはずだよ?……葛城くんたちが怖くて、口には出さないけど……」
茅島の言葉を聞いて、僕は準備が整ったと確信した。
最後に伊地知の顔を見たかったけれど、通夜の時と同じように棺の蓋は閉ざされていて……。
参列者を会場の外に出した後、遺族だけがその場に残り、最後の別れをした。
『僕たち……友達でしょう?』
どうしてもっと早く……、葛城たちと関わる前に友達になれなかったんだろう。


