なにしろこんなチャンスは、この先また当分やって来ないかもしれないから。 「じゃあ、いいよね?」 耳元で囁くと、真純はピクリと身体を震わせた。 そして両腕を突っ張って、進弥から身体を離した。 「今はイヤ」 「なんで?」 高まりかけていた気持ちに水を差されて、進弥は不満げな声を漏らす。 てっきり真純もその気だと思っていた。 相変わらず真純は、つかみ所がなくて分かりにくい。 真純は進弥を見据えて、キッパリと言い切った。 「ウソついた罰」 「えぇっ?」