「ん…」
暗い…地下室のような場所に、ロウソクだけの灯り…。
目が覚めたら私は、そんな所にいました。


「だ、誰…?」
私の目の前には見知らぬ男の人が5人。
ちょっとだけ、カッコいいなんて思ってしまった私は、バカなのだろうか。


「室町…雅で合ってるな?」
そのうちの1人、黒髪の人が話しかけてきた。



「アンタ達、誰?変質者?知らない人に答える義理はない」


反射的にそう答えてから、後悔した。
この状況で抵抗しても無駄だと思う。