「先輩…すいませんけど…今日は帰ってもらえませんか?」
「?」
勘ちゃんの言葉に私達は ビックリした。先輩は目を見開いて頭に はてなマークを浮かべている。




「勘太郎…どうした?」
「いえ…でも今日は美香が具合わるいみたいなんで…」
勘ちゃんが そう言うと、安本先輩は私をチラッと見たあと また勘ちゃんに視線を戻した。




「わかった。今日は帰るよ」
「本当に すいません…」
「いいよ。迷惑かけて悪かった」
安本先輩が勘ちゃんに あいさつすると勘ちゃんは安本先輩にペコリと頭を下げて、二人を玄関まで送り ドアを閉めた。