「ゴメンゴメン」
数分して勘ちゃんが戻って来た。勘ちゃんは けっこう機嫌がイイ。やっぱり…なにかあるよね。本当に彼女かな?
「ねぇ田村」
私が心の中で色々 考えていると、萌ちゃんが勘ちゃんを呼んだ。




「ん?なに?」
「美香が聞きたい事が あるらしいよ」
「美香なに?」
ええええ!!萌ちゃん なに言っちゃってるのぉ〜!!私 勘ちゃんに聞く気なんて1ミリもナイから!!
「別に なにもナイよ?」
「もぅ!!美香のヘタレ!!」
萌ちゃんに怒鳴られて また涙目になる。



「じゃぁ私が言うよ?」
「萌ちゃん…ありがとう」
「まったく…」
萌ちゃんは なんだかんだ言って、最終的には優しくなる。
「美香が さっきの電話の相手は彼女か知りたいんだって」
言った…萌ちゃんが言ったよ…知りたいのは勘ちゃんの返事。