「美香、田村の事 考えてあげな」
「えっ?どういう意味?」
私が そう聞くと、萌ちゃんは はぁーっと溜め息をついて私をジッと見る。
「もしかしたら…彼女かもよ?」
「………えっ?ええええ〜!!」
「まぁ田村は ぶっちゃけモテるし、彼女がいても おなしくないでしょ!」




まさかの…勘ちゃんに彼女?
いやいや、彼女が できたら私におしえてくれるはずだよね…?
でも…本当に彼女だったら?
勘ちゃんは、私と遊んでくれなくなるのかな?彼女を優先しちゃうのかな?学校も一緒に行けなくなるの?そんなのヤダ!!




「田村に聞いてみたら?いまの電話は彼女なの?って」
「でも…」
「まぁ私には どうでもいいし、興味ないけどね?」
「うーん…」
私は しばらく勉強に手がつかなくて勘ちゃんが戻ってくるのを待った。