安本先輩と再会してから、2時間たった。私は帰ろうとする安本先輩を、何回も引き止めて家にいてもらっている。いまの時刻は7時半。安本先輩が最終ここにいれるのは8時まで。もうすぐ この幸せな時間も幕を閉じる。



「安本先輩?」
「ん?どうしたの?」
「いえ…なんでもないです」
周りでは、騒ぎすぎて疲れたのか 萌ちゃんや勘ちゃんや妃菜が川の字になって ぐっすりと寝ていた。だから…いま起きているのは私と安本先輩だけ。私達の間には沈黙が続いている…正直 沈黙はキツイ。なにか話題を探そうと必死になって頭を働かせたけど…結局おもしろい話は出てこない。