私は苦笑しながらも、卵焼きを見て見ぬふりをした。
「下手くそだな」
「はぁ?」



香太が言った言葉に、さすがの私もカチンと来たわけだけど…当たってるから文句は言えない…



「こらこら、美香をいじめるなよ」
「勘ちゃん…」
勘ちゃんは、私の頭を優しく撫でてくれた。



「パパー、美夜の頭も撫でて?」
「いいよー」
勘ちゃんは優しく微笑みながら、美夜の頭も撫でた。



本当に、いい父親だなー
私は勘ちゃんを見つめた。
「カッコイイー」