次男の香太は、なぜか勘ちゃんの事を勘太郎と呼ぶ。
「やだね」
香太は とにかく反抗的。



私は、保育園に行くため兄弟たちの お弁当を作っていた。
「ママ、これなに?」



突然 私の隣に美夜が来たかと思うと、お弁当を指差している。
「えーとね、これは…卵焼きかな」



私が作った卵焼きは、どう考えてもスクランブルエッグにしか見えない。
「これが、卵焼き?」
「そ、そうだよ」