私は床に座り込み、声をあげて泣いた。
「みん…なぁ」
誰もいない、静まり返った教室。
「やっぱり寂しいよ…」
私は涙を拭い立ち上がった。
「バーカ。なに一人で泣いてんだよ」
そんな時、後ろで聞きなれた声がした。




「勘ちゃん…」
私は勘ちゃんに思いっきり抱きついた。
「泣くなよ…俺まで泣きたくなるだろ…」
「ゴメン…ね…」
勘ちゃんは私を優しく抱きしめ返してくれた。
「みーか!!もう泣くなー」




「日菜子…」
後から日菜子や萌ちゃんが来た。
「美香が泣いたら私も…泣きたく…なるじゃん」
日菜子は目をうるうるさせながら私に抱きつく。
「うわっ!気をつけろよ!」