「そう…だね」
私は卒業式が始まったばかりだと言うのに、もう涙で視界が滲んでいた。
「あんたは田村と幸せにね」
「うん」
私と勘ちゃんは どうなったかと言うと…




実は今 付き合っています。
色々なすれ違いもあったけど、やっぱり私が隣にいてほしいのは…勘ちゃんだった。
「合格おめでとう」
「萌ちゃんも」




私達は微笑みあい、式は卒業証書授与に入った。
順番に名前が呼ばれる。
私のクラスに入った途端、始めに名前を呼ばれたのは…やっぱり私だった。