私は泣きながら勘ちゃんに抱きついた。
「あぁ。本当によかった」
「うん、うん!!」
そしてドアが開き、ベッドに寝ている安本先輩が運ばれた。
先輩は麻酔で眠っている。




私は先輩の顔を見た瞬間、子供みたいに泣きじゃくった。
安心した気持ちと不安な気持ちが、複雑に混じりあい涙が溢れた。
「あとで、先輩の病室に行こうな」
「うん!!」




私は病院に置いてある自販機でジュースを買い、少し落ち着いてから先輩の分までジュースを買って病室に向かった。
「失礼します…」
「空…空!!」
「えっ…」