「勘太郎すごいじゃん!!」
妃菜は目を輝かせながら言った。
「確かにすごい…」
私はポツリと呟いた。
その言葉は ちゃんと勘ちゃんの耳に届いたみたいで…
「ありがとう」
と勘ちゃんは言った。




私達は食事を食べ終え、それぞれの家に帰った。私は帰り道の途中、先輩の事を思い出していた。
「先輩…」
今年の誕生日は色々あったな…
「失恋か…」




誕生日に失恋って、ある意味 最悪じゃない?不幸な少女だ。
ま、これから なにかイイコトあるかもだし頑張ろう!!
私は これから迎える新しい出来事に、心を弾ませていた。