「美香、あんたバカ?4月の下旬に実力テストだよ」
「えっ?ええええ!!」
すっかり忘れてた…
テストがあることも、自分が受験生だと言うことも…




日菜子に言われて、ようやく目を覚ました私は目を擦り顔を洗った。
「美香もやりなよ。行く高校なくなるよ?」
「うそー!!」
私は焦って勉強道具を出そうとした。
「あれ?ない…」




そう言えば…
なんでみんなは勉強道具を持ってるの?
「あのさ、みんな一回 取りに帰ったの?」
「なにを?」
「勉強道具」
私が言うと、みんなは『ハァー?』と言わんばかりの表情をしている。