「みんな寝てるじゃん」
「あ、ほんとだ」
私が辺りを見回すと、みんなグッスリと眠っていた。
「あー、私も寝よっかな」
「えっ?妃菜?」
「おやすみー」




妃菜は言った瞬間、ソファにダイブして眠ってしまった。
「もう…」
私は呆れたようにみんなを見た。
起きているのは…先輩と私だけ。
「みんな寝ちゃったね」
「あ、はい…」




「ちょっと来てよ」
先輩は私の腕をつかみ、二階へと上がった。
「せ、先輩?」
「もう限界なんだけど」
「えっ、先輩?」
『ガチャン』
ドアが閉まる音と同時に先輩は私を抱き締めた。