｢も、萌ちゃんが浜岡くんを好き？｣
｢そーだよ｣
萌ちゃんはフフっと笑うと、私に視線を移した。
｢なんでだろう…いつの間にか恋してた｣
｢恋って突然だもんね…｣




私は萌ちゃんに同意しながらも、違う事を考えていた。
私が安本先輩を好きになったのも、確かに突然だった。
先輩が私の前に現れて…一目みた瞬間に私は先輩に心を奪われていた。




｢私ね、浜岡が転校するって聞いた時…嫌だった。｣
｢うん｣
｢だから駅まで追いかけたの…それでメアドもらって…なにかで繋がっていたかったのかもね｣
萌ちゃんは悲しそうに笑っている。