また君に会えるまで

病室に入り、一番奥に進むと女性が眠っていた。
私達は この人が浜岡くんのお母さんなんだと、すぐにわかった。
「あれ?龍…戻ってきたの?」
私たちの気配に気づいたのか、お母さんが目を覚ました。




「初めまして。浜岡くんの友達の田口勘太郎と」
「あ、相田美香です」
私達は共に自己紹介をし、頭を下げた。
「あら、龍のお友達?」
「はい」




勘ちゃんは きちんとした言葉使いで丁寧にゆっくり、冷静に話している。テンパってる私とは大違いだ。
「そろそろ龍も戻ってくると思うわ」
「そうですか」