また君に会えるまで

「じゃぁ頑張れよ」
「う、うん」
勘ちゃんは そう言うと、また歩き出した。なにを頑張るのかわからない。でも、安本先輩には彼女がいる。
それは紛れもない事実だ。




私がそんな事を考えているうちに、あっという間に病院に着いた。
「あの…浜岡さんの病室に行きたいんですけど」
勘ちゃんは看護師さんに病室を聞くと、エレベーターに乗り、病室に向かった。




「ここか…病室…」
303号室、『浜岡峰子』
そこには浜岡くんのお母さんの名前が書いてあった。
私達は戸惑いながらも病室のドアを開けた。