「………」
「さっき中田の家に行ってきたんだ…その時に聞いた」
浜岡くんに会える?やっと会えるの?私は声を振り絞って勘ちゃんに聞いた。
「浜岡くんは…どこにいるの?」
「この病院」





私は勘ちゃんから一枚の紙を受け取った。そこには病院の名前と病室が書いてあった。
「今日の帰り一緒に行こう」
「うん…」
勘ちゃんは私の頭をポンッと叩き、教室に戻っていった。





次の授業のチャイムが聞こえたけど、授業に出る気にならず1人残された図書室にいる事にした。
「この病院…けっこう遠い…」
私は病院の名前を見て、ふと思った。ここからだと電車で1時間半は掛かる。