勘ちゃんは私をチラッと見ると、自分の席に座った。
『キーンコーンカーンコーン』
休み時間になり、私が日菜子の席に向かおうとしたとき…
「美香、ちょっといいか?」
「どうしたの?」




勘ちゃんは何やら真剣な顔をしていた。
「来て。」
私は勘ちゃんに腕を捕まれ、誰もいない図書室へと連れていかれた。
「なになに?どうしたの?」
「俺、わかったんだ」
「なにを?」




勘ちゃんの言っている意味が理解できずに、私の頭の中はパニック状態だ。
「浜岡の居場所」
「えっ?」
私は勘ちゃんから その言葉を聞き、驚いて声が出なかった。