「萌〜お前の友達きたぞ〜」
萌ちゃんのお兄さんの後を付いて行くと、『萌』と書かれた部屋の前に来た。
「入るぞ〜」
萌ちゃんのお兄さんが そう言うと、中からは『うん』と弱々しい声が聞こえた。



「大丈夫かよ萌。」
「ケホッ、コホッ、大丈夫だよ」
萌ちゃんは、ヒエピタを貼ってベッドでかなりしんどそうにしていた。
「萌、友達きたぞ」
「えっ?誰?」
「萌ちゃん大丈夫?」
「美香?」



萌ちゃんはビックリして、起き上がろうとしたけれど近くにいた お兄さんがベッドに寝かせた。
「いきなり来ちゃってゴメンね…連絡なかったから心配で…」
「いいよ。ありがとう」
萌ちゃんは そう言って、また眠りについた。