放課後、私は部活を休んで、少し遠い萌ちゃんの家に向かった。
『ピーンポーン』
チャイムを鳴らすと、チャラチャラした男の人が出てきた。
｢君だれ〜？｣
私は固まったまま動けない。もしかして…この人、萌ちゃんの彼氏？！いやいや、萌ちゃんに限って…それはないよね？




｢あなたこそ誰ですか？｣
私は勇気を振り絞って、チャラチャラした男に尋ねた。どうか彼氏じゃありませんように！！お願い！！
｢あ〜俺？俺は萌の兄です｣
｢えっ？｣
兄？兄って…萌ちゃんの お兄さん？！嘘でしょ！！萌ちゃんってお兄さんいたの？！
｢お兄さんですか？｣
｢そうだけど｣





うわぁ…なんか失礼な事 聞いちゃったかも…お兄さんだったなんて…
｢失礼しました。私は萌ちゃんの友達の、相田美香です。はじめまして｣
｢友達かぁ〜可愛いじゃん！！さぁ入って入って｣
｢おじゃまします｣
私は萌ちゃんのお兄さんに連れられ、家におじゃました。