次の日。私は目覚ましの音で目を覚ました。
『ピリリリリピリリリリ』
「うーん」
私はベッドから起き上がると、軽く背伸びをし、あくびをした。
「やっと起きたか」
「あれ?勘ちゃん?」
「おはよう」
「お、おはよう」
そうだ、思い出した!!昨日 私は勘ちゃんに泊まってって言ったんだ…なんて大胆な事を言ったんだろう…恥ずかしい…




「美香、学校行くぞ!」
「う、うん」
勘ちゃんは いつも通りになったけど…次は私がぎこちなくなってるような…
勘ちゃんと私は歩いて学校に向かった。下駄箱で靴を履き替えていると、みんなが こちらをチラチラと見ているのがわかる。
なんでみんな見てるんだろう…私なにかしちゃったかな…
『ねぇ…あの二人って付き合ってんのかな?』
『えぇーなんか嫌なんだけど』
『だよね〜田村先輩カッコイイし』





通りすぎる後輩たちが次々と愚痴をこぼしていく。確かに勘ちゃんは…背も高くて、カッコイイ良くて、運動もできて、頭もいい。そんな勘ちゃんが女子からキャーキャー言われるのは日常茶飯事。
「美香、教室いくぞ」
「うん…」