「ん、んん」
私は息が苦しくなり酸欠になりそうだったので、勘ちゃんの胸を強く叩いた。すると勘ちゃんは私の様子に気づいたのか、唇を離してくれた。
「ごめん…つい…」
「もぅ…バカ…」
私…勘ちゃんとキスしちゃった…ファーストキス…




「今日は帰る」
勘ちゃんが立ち上がり、部屋から出て行こうとした時 私は勘ちゃんの服の袖を掴んでいた。
「待って、勘ちゃん…」
「なに?」
「今日は泊まって行って…」
「えっ?」
私は自分でもビックリするぐらい大胆な事を言っていた。





「そばにいて」
「………」
勘ちゃんは私が突然 変な事を言ったので、すごく戸惑っている。
「わかった」
勘ちゃんは そう言うと、私の隣に座り頭を撫でてくれた。
「勘ちゃん…ありがとう…」
「うん…」
私と勘ちゃんは その夜、一言も話すことなく眠りについた。