「お前達そういう関係だったのか?!」
「関係ないでしょ。勘ちゃん行こう」
「あ、あぁ」
勘ちゃんは躊躇いながらも、私の後を追い、私達は部屋へと入った。
『バタン』
ドアを閉める音が静かに響いた。
「美香…あのさ…」
「ふっ…うっ…」
「み、美香?」
私は部屋に入った途端 なぜだか急に泣きたくなった。いままで堪えていた涙が溢れ出した。




「勘ちゃん…寂しかったよ…ずっと…ずっと!!うわぁーん」
「ちょっ、おい!!落ち着けよ美香」
勘ちゃんは私が突然 泣き出した事に驚いて 焦り始めた。勘ちゃんが困ってるのは わかってる。だけど…涙を止めることは できなかった。
「無視しないで、目そらさないで、先に学校いかないで、一緒にお昼ご飯たべてよ〜うえ〜ん」





「わかったから泣き止め」
「うん…」
私は頬についた涙を拭い、勘ちゃんを見つめた。
「ちょ、そんな顔で こっち見んな」
「そんな顔って…ごめんね変な顔みせて」
「ち、違うから」
「へっ?」
私は勘ちゃんが なにを言ってるのか わからずに首をかしげた。