「………」
私は二人の言葉に耳を疑った。私が うまいわけがない。
「全然うまくないよ」
「なに言ってんの!!うますぎだって」
「…………」
私は変なのと思いながら席に座り、二人の歌を真剣に聞いていた。




あれから どれくらい時間が経ったのだろう…外は もう真っ暗で けっこうな時間が経っていた。
「そろそろ帰るか!!」
日菜子が席を立ち、そう言った。私達は日菜子に賛成し、カラオケ店を出た。
「私こっちだから」
「うん。バイバイ」
「さようなら」




日菜子は私達と反対方向だったので、手を降って私達は別れた。
「あのさぁ美香ちゃん…」
「ん?どうしたの?」
突然 妃菜が恥ずかしそうな顔で モジモジしている。
「私…」
「なに?」
「私…彼氏できた」