こうなるなら黙って宿にいればよかった。後悔してももう遅い。 「しつこいと嫌われますよ」 迫ってきた影に蹴り。解放された私はいささかよろめく。ミイラ男はかなり高い身体能力をもっているようで、次々と攻撃を繰り出す。 一方、追っかけてきた影は人の形をとったまま、ミイラ男の攻撃をかわしていた。 ――――のだが。 ミイラ男か攻撃をやめ、バックステップで後方へ回避。そして、何やらポケットに手を突っ込み「よいしょ!」と似合わない言葉を言って、何かを投げた。