甘党狐とココア。



ザッとルクの傍にくろとダニエルが構えて、準備をした。



その間にもざわざわと羽は鳴り、いつの間にか視界一面真っ黒に染まった。


思わず、目をつむる。

優しく、強く抱きしめてくれているルクの温もりだけが感じられる。

そして、音が止んだ。



辺りは静まり返り、重苦しい空気にぐるりと覆われたみたいで。


ココは中々目を開くことができなかった。



「…久しぶりだな、ルク・アルテュール」



そんな声が、不意に響き重苦しい沈黙は割れた。


ココはそぅっと目を開ける。


見上げると真剣な眼差しで唸るように前を見つめる、ルクの黄金の瞳が見られた。


ココもおそるおそる、その視線を追う。



「…ッ」


視線が集まる、その先。


真っ黒いローブを深く被り鎌をもった姿。

そう、まるで死神のような姿をした顔だちの整った男が居た。