「…早く、帰れば?」
ルクのそんな言葉が耳元で響く。
ココは真っ赤になって、ルクに抱かれたまま。
「ひどくねぇか?なぁ、お嬢さん
俺を今晩この場所に泊めてくれないか?」
会話が、ココに振られた。
ココは身じろぎしながらダニエルに答えようとした。
「別に返事しなくていいのに」
そう言いながらもルクは自分の膝の上のココをくるりと前向きに戻してくれた。
そして、後ろから抱き着いた。
「ダニエルにとられないように、僕が
ココをつかまえておくから」
ココは再び真っ赤になって俯く。
すぐ後ろからはルクの体温が感じられて、首にあたるルクの髪がくすぐったい。
「あの…えっと…どうぞ?」
最後のほうは、ルクを伺うように。
ルクは薄く微笑んだ。
「よかったね、ダニエル。
ココがいいってさ」
ダニエルははぁっとため息をついた。
「馬鹿だお前ら…」

