甘党狐とココア。



ココSide


「ん…」


ふわふわした感触。

すぐにベッドだってわかった。


おかしいな…
路地裏で寝ちゃったはずなのに。


ココはゆっくり目を開けー…


「!?」


びっくりして目を見開いた。


「おはよう」


目の前に柔らかく微笑むルクの顔があった。

それも、すごく近くに。



「お…おはよう…ございますっ…」

ココは顔を真っ赤にしてしどろもどろ答えた。

それを見てルクは満足げにまた微笑み顔を離した。


ココも体を支えてもらって起き上がる。


「あの…私」


ココはきょとんとしてルクを見る。


ルクは納得したように柔らかく言う。



「誰かが邪魔したみたいだ。
扉、なかったんだろう?」



ココはぶんぶん頷く。

あの時は本当に悲しかった…



「もう…来られないのかと思いました」



そう言うとルクは悲しげな顔をする。


「僕だってびっくりしたよ?
ココ帰ってこないし」


悲しげな顔からちょっと意地悪そうな顔をしてルクは言う。

ココはしょぼんとしてごめんなさい…と謝った。


そうするとルクはすぐにまた柔らかく微笑んでココを抱き上げて膝にのせた。



「ひゃっ!」


びっくりしてココは変な声をあげる。

ルクが耳元でクスリと笑い耳がこそばゆい。


そのままルクはココのことを抱きしめた。


ルクの体温が背中から伝わってきてココの心臓はテンポを速める。


でも、心地よくてー…


さらに強く抱きしめながらルクは言った。




「戻ってきてくれて、嬉しい」




甘く、とろけてしまいそうなくらい優しい声で。