甘党狐とココア。



ルクが目を見開いていると怖がる様子もなく少女が問う。


「…えっと、変なこと言っちゃったですか?」


ルクは人間の姿に戻った。


ー…一部を残して。


耳、尻尾はそのままにした。


そしてルクは少し目を逸らしてから
また、問い返す。





「…君、僕が怖くないわけ?」





すると少女はちょっと微笑んで首を振った。



その瞬間、僕の心に温かいものがじわりと広がる。


あどけなく微笑む華奢で可愛らしい少女…


自分のモノに、したくなった。


「へぇ…僕、君が気に入ったよ
僕のことを怖がらない人間は初めて」



ルクは薄く笑って少女の手をとった。



少女はされるがままに手を握られてぽかんとする。



「僕の名前はルク。君は?」



ルクは屈んでココに顔を近づけた。


すると少女は顔を赤くする。

その全てが可愛らしく、愛おしく感じた。



おかしいー…
何があったんだろう?



ふわふわの金色の髪を揺らしながら少女は頬を染めたまま答える。


「…ココ、です」


ルクはにっこり笑った。




それが二人のはじまりだった。