「それは…?」
少女は首をかしげている。
その瞳に僕の表情がどんなふうにうつってるのかはわからないけど少女は悲しそうな顔をした。
「人間に怖がられるのが嫌で人間に会うのをやめたのに。
まさか人間が来るなんてね」
ルクは呟き、口元を笑みの形に緩める。
「僕の本当の姿がみたい?」
少女はびっくりしたように潤んだ瞳を見開く。
少し自嘲気味に、でもすこし期待をこめて僕は言った。
ー本当、何言ってるんだ…僕は。
ルクがため息をつこうとした時少女が答えた。
「見たいです」
ルクは一瞬、驚く。
でもすぐその瞳を閉じた。
さあ、怖がって逃げなよ…
僕は別に、期待なんてもうしないから。
次の瞬間僕は妖狐の姿になっていた。
「なに…っ」
少女は目を閉じていた。ルクは優しく問うように言う。
『おわった、開けてみなよ』
少女はハッと目を開け、こっちを見たまま固まった。
ほら…怖いんだろ?僕の、この姿が…
さあ…
悲鳴をあげるでもなんなりー…
「綺麗…」
「…!?」
ルクは固まって少女を見た。目を見開く。
綺麗?この僕が?

