甘党狐とココア。



ルクSide


ルクはいつもみたいに開店前のカフェでティーカップを磨いていた。


静かで真っ白なこの場所。


本当はちゃんと人間界のカフェにつとめてみたいんだけどな。


ー…わかってる。


それは、無理。


人間達は僕を怖がる。


わかってる。それは仕方ないことだ。


ルクはため息をついてティーカップを棚になおして奥の部屋に入った。


開店までまだ時間がある。


何をしようかー…




カランカラン…




そんなとき、カフェの扉が開く音がした。


それとともに鼻にとどく人間のニオイ…

ルクははっとして頭にいつも出してある、獣の耳をぱたんと隠した。


人間に見られたら、また怖がられる。


僕は、それが1番嫌だ。


そしてルクは部屋から出てカウンターの影から入ってきた人物を眺めた。