甘党狐とココア。




ココは、振り向くこともなくしばらく何も考えずに走った。


早く、家から離れたくて。



だいぶ離れたころ
ココは肩で息をしながら立ち止まった。


「はぁ…はぁ…」


辺りは薄暗く闇がおり、太陽は沈もうとしていた。


ちらちらと星が見え始める。


ココは手に握り締めた母の財布を見た。


中をあけてみると結構入っていてココはちょっと安心した。


これで、ルクさんに甘い物を買っていこう…



そう決めてココは近くの店屋に入った。



「よかった…まだ開いてた…」


そう呟きながら。




店に入るとお菓子売り場を、ココはじっと見つめた。


お金はたくさんあるし…

ココはキャンディの袋やケーキ、ココア、クッキー…


色んなお菓子をカゴに入れるとレジに行って、お金を払った。



それでもちょっとお金が残っている。




(どうしようかな…)



そんなことを考えながら店を出ると、あたりはとっぷりと日が暮れていた。




もう、真っ暗だ。


しょうがなくココはお金をしまうとあの扉を探すため町をふらふらさ迷った。




暗くて、なかなか見つからない…